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本誌巻頭にて登場したアンヌ・グロ。

ブルゴーニュを代表する女性醸造家「アンヌ・グロ」

ブルゴーニュを代表する女性醸造家「アンヌ・グロ」

WEB版では、ラングドックの新ドメーヌについてのことや、訪問試飲の様子をお届けしたい。

ブルゴーニュで別々のドメーヌを持っている、「アンヌ・グロ」と「ジャン・ポール・トロ」は、ラングドックにて二人共同でのドメーヌを立ち上げた。

アンヌ:8年前(2006年)に思い立って、6年前(2008年)に場所を確保できたのよ。驚いたことに、すぐに場所はみつかったの。周りのみんなはそんなに早く見つけるなんて不可能だと言っていたから、奇跡に近いかも。

編集部:どれくらいの広さなのですか?

アンヌ:ミネルボアのカーゼルという場所に12ヘクタール持っているわ。そして、ブルゴーニュのような土地質なのよ。地元の人も私たちがどんな作業をしているのか、興味津々で、造り方や栽培方法など真似る生産者も増えてきたわ。収穫もブルゴーニュ同様、手積みで行っているから、みんな驚いているし、とても良い相乗効果をつくり出しているのよ。

編集部:ブルゴーニュとラングドックの違いは何ですか?

アンヌ:ブドウの品種の違いが一番大きいでしょうね。ブルゴーニュのピノ・ノワールとは育ち方や味わいがやはり違うわよね。
ラングドックにもブルゴーニュに見られるような粘土石灰の土地もあるけれど、石灰質が多いわ。そして、何と言っても「グレ」という土地質は興味深いわ。ワインの骨格がとてもエレガントになるのよ。
水はけにも違いがあるわ。ブルゴーニュは雨がよく降るので、土地の手入れは限られた日になってしまうの。つまり、私たちが日にちを選べないの。一方、ラングドックでは、雨が降ると自然に土地に浸透するので、手入れの日を決めることが出来るの。これは素晴らしいと思ったわ。
あと天候かしら。驚くと思うけど、ラングドックはとても寒いのよ。通常はブルゴーニュより暖かいのだけど、ラングドックの方が寒くなる時期があるの。例えば収穫時期だとブルゴーニュは日中20度だったら、夜もほとんど変わらないけれど、ラングドックは日中25度でも、夜には15度になってしまうのよ。

AnneGrosMinervois編集部:彼と仕事するのは楽しいですか?

アンヌ:とても楽しいわ。私たちは二人とも、テロワールに対してうるさいところがあるし、仕事の質や方法にもこだわりがあるから、よく喧嘩もするけどね。もちろん、私にも彼にも欠点があるけれど、それを補って余りある成果をつくれていると思うわ。私にとって彼は一番信頼出来る人だから、本当に楽しいわ。ラングドックのドメーヌは私たちの夢でもあり、挑戦でもあるのよ。

いつもニコニコと笑顔が可愛らしいアンヌ・グロさん。時折見せる彼女の幸せそうな表情は、キラキラと美しい。

終始ニコニコとしていた彼女。彼の事を話しているときは、少し照れくさそう。

終始ニコニコとしていた彼女。彼の事を話しているときは、少し照れくさそう。